埼玉新聞

 

<乳児死亡>逮捕された両親、窃盗か…再逮捕 盗品をリサイクル店に売って生活費に 生活保護も受給

  • 両親の住むアパート=美里町関

 埼玉県美里町の自宅で昨年9月に衰弱した生後3カ月の金井喜空ちゃんを放置して死亡させたとして両親が逮捕された事件で、共謀して電動工具2台を盗んだとして、県警捜査1課と児玉署、深谷署は17日、窃盗の疑いで、無職の父親(29)=傷害致死と保護責任者遺棄致死罪で起訴=と、無職の母親(28)=保護責任者遺棄致死罪で起訴=を再逮捕した。県警はリサイクルショップで売却して現金化し、生活費などに充てていたとみて調べている。

 再逮捕容疑は共謀の上、1月7日午後1時ごろから同4時半ごろまでの間、深谷市岡2丁目の金物店で、電動式エアコンプレッサー1台(約26万8400円相当)を窃取。さらに1月15日午後4時半ごろから同5時ごろまでの間、群馬県安中市松井田の金物店で、充電式圧着機1台(約34万8700円相当)を盗んだ疑い。県警は2人の認否を明らかにしていない。

 同課によると、両親はいずれも事前に店に電話し、電動工具を取り寄せるように注文。入荷を確認した後、店に向かい店員の隙を見て盗んだ。店が直後に警察に通報した。

 盗んだ工具はその日のうちに県内の別々のリサイクルショップで売却。エアコンプレッサーは9万円、圧着機は12万5千円で売れたという。

 県警は1月20日、四女の喜空ちゃんを放置して死亡させたとして、保護責任者遺棄致死容疑で、両親を逮捕。処分先の捜査などから窃盗事件への関与が浮上した。

 両親は生活保護を受給。県警は収入を精査するなどして余罪についても調べる。

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