機能性はお墨付き?! 消防隊の防火服、BBQ用ミトンや移動ポケットに さいたま市、障害者施設などと協力
2024/04/07/10:16
埼玉県さいたま市は、市内の障害者施設や公益社団法人「埼玉デザイン協議会(SADECO)」と協力して、役目を終えて廃棄される消防隊員の防火服をアップサイクルした商品を製作した。オンラインストア「サデコMONOがたり」で、防火服の特性を生かしたキャンプ用グッズのほか、Tシャツを販売している。
廃棄されるものに、デザインやアイデアなど新たな付加価値を持たせることで、新しい製品に生まれ変わらせるアップサイクル。市と同協議会はこれまでも、「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」の懸垂幕などをアップサイクルした商品を開発、販売している。
市障害者総合支援センターによると、市消防局の防火服が今年1月に更新された。同局の協力を得て、昨年末まで使用された防火服のズボン20着、後頭部を覆うシコロ15個を活用。親子Tシャツ(7千円)、移動ポケット(2500円)のほか、キャンプグッズのバーベキュー用ミトン(3500円)、シコロ風防(4800円)を商品化した。
同協議会のデザイナー、市内障害者施設の「やどかりの里 すてあーず」「埼玉聴覚障害者福祉会 春里どんぐりの家」「あるかでぃあ 多機能型事業所ぱらだいすかふぇ」「ケアーステーションさつき アトリエ案樹」が協力して、商品を作製した。
同センターの担当者は「障害者施設で作られる商品の品質の高さを知ってほしい」と購入を呼びかけた。防火服を利用した商品を手元に置くことで、「防火意識も高めてほしい」とも話している。
問い合わせは、同センター(電話048・859・7255)へ。