埼玉新聞

 

埼玉西武、野性ライオンを保全 本塁打1本で1万円を研究機関に寄付 山川「自分がライオン救いたい」

  • 野生ライオンの保全活動を行うと発表した居郷肇球団社長(中央)や山川選手(同左)ら=所沢市のメットライフドーム

 プロ野球の埼玉西武ライオンズ(所沢市)は19日、野性ライオンを保全する新プロジェクトを2019年シーズンに展開すると発表した。主催試合でチームの本塁打1本につき1万円を研究機関に寄付する。昨シーズンのパ・リーグ本塁打王、山川穂高選手は「僕のための企画。自分が打ってライオンを救いたい」と笑顔で取り組みに賛同した。

 球団シンボルのライオンを絶滅危機から救うプロジェクトで、野生ライオンの保全活動を行う英オックスフォード大学の動物研究機関「ワイルドクルー」と連携する。シーズン中のホームゲームで埼玉西武の選手が放った本塁打1本につき1万円をワイルドクルーに寄付。ライオンの調査研究費や現地の活動費などに充てられる。

 埼玉西武は8月7日に本拠地で「SAVE LIОNS DAY」を開催し、前試合までの合計本塁打数の報告や募金箱設置。選手はプロジェクトのオリジナルキャップを1日限定で着用して試合に臨む。

 国際自然保護連合のレッドリストでライオンは絶滅危惧種に指定。オックスフォード大の調査によると、アフリカに約2万頭、インドに約400頭のみ生息し、人による土地開拓などの影響で、この20年間で約半分に減っているという。

ツイート シェア シェア