大宮高の「強歩大会」で女子生徒死亡、地裁判決が確定 原告、被告とも控訴せず
2019/01/05/00:00
2015年に県立大宮高校で行われた「強歩大会」で2年生の女子生徒=当時(17)=が死亡したのは学校側の自動体外式徐細動器(AED)による救護が不適切だったためなどとして、遺族が県を相手取り計約7293万円の損害賠償を求めた訴訟で原告、被告とも期限の昨年12月28日までに控訴せず、判決が確定した。
さいたま地裁は同14日の判決で、学校側の救護体制の不備を認定した上で、女子生徒の死因が不詳のため、過失と死亡の因果関係が認められないとして、原告の請求を棄却していた。
判決によると、女子生徒は15年10月16日、13キロを走る強歩大会に参加。スタートから約1時間15分後の同日午前11時45分ごろ、ゴールの約1・6キロ手前で突然倒れ、搬送先の病院で翌日夜に死亡した。