埼玉新聞

 

<新型コロナ>10人死亡、121人感染 高齢者施設や家庭内、友人知人から感染 県「やや減り方が鈍い」

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県などは20日、新型コロナウイルスに感染していた10人の死亡と121人の感染を新たに確認したと発表した。感染者の内訳は、県発表89人、さいたま市12人、川口市12人、川越市3人、越谷市5人。

 累計の感染者は2万8572人(チャーター便帰国者含む)、死者は514人(20日午後7時現在)。

 19日午後9時時点の重症者は38人、感染者の入院は775人、ホテル療養254人、自宅療養741人。退院・療養終了は2万6037人。

 県によると、戸田中央総合病院の入院患者2人を含む70~100歳代の男女8人が死亡した。県管轄で詳細が判明したのは10歳未満~90代の男女74人。ふじみ野市の男女17人は県内高齢者施設の職員や入所者で、同施設の感染者は計38人となった。そのほか、高齢者施設2カ所と医療機関4カ所でも関係者の感染が確認された。

 1日当たりの感染者が150人未満となるのは土曜としては昨年11月28日以来初めてだが、県の担当者は「やや減り方が鈍い」と指摘した。

 さいたま市によると、いずれも市内医療機関に入院していた90代自営業の男性が14日に、90代無職男性が19日に死亡した。自営業男性は心不全などの基礎疾患があった。市内の死者は62人となった。感染が判明したのは10~80代の男女12人。80代無職女性2人は市内高齢者施設の入居者で、同じフロアの入居者7人、職員7人の検査を進める。40代男性会社員ら家族3人は感染が判明していた市立中学校の男子生徒の家族。男子生徒が自宅療養中に感染したとみられる。

 川口市によると、感染が判明したのは10歳未満~80代までの男女12人。うち4人が家庭内、3人が友人知人から感染した。重症者はいない。

 越谷市によると、感染が判明したのは20~80代までの男女5人。市内医療機関職員の20代女性が職場で感染したことが確認された。

 川越市によると、10歳未満と40代の女性2人、男性1人の計3人が感染。1人は宿泊施設で療養中、残る2人は入院調整中。

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