ユネスコ遺産に登録の紙が最も参考に 記録ない手漉き和紙、小川で再現 昔の和紙20種類、見本を制作
2021/02/21/00:00
埼玉県小川和紙工業協同組合理事長の久保晴夫さん(72)が、小川町で漉(す)かれていた昔の和紙20種類を「いにしえの紙」として再現した。いずれも平安から昭和の時代にかけて製造されながら時代の流れの中で廃れていた和紙で、数少ない現物や文献を頼りによみがえらせた。紙漉きに携わって半世紀余りの久保さんの集大成ともいえる試みだが、再現の過程では同町で生産される細川紙が「和紙漉きの太い幹を成している」と感じたという。