埼玉新聞

 

「かわいい」園児ら大歓声 杉戸の幼稚園で移動動物園 大人気のオットセイなど16頭、東武動物公園が派遣

  • オットセイとの交流に歓声を上げ喜ぶ園児たち=杉戸町下高野、杉戸白百合幼稚園

 動物と触れ合いを通し幼稚園の思い出をつくってもらおうと、埼玉県杉戸町の杉戸白百合幼稚園(水野順子園長、302人)で26日、移動動物園が催された。東武動物公園の動物たちとの交流に園児らは歓声を上げながら楽しんでいた。

 コロナ禍により年間行事が次々と中止になる中、遠足の代わりに、遠方に行かなくともできる取り組みとして同幼稚園から東武動物公園に移動動物園を依頼した。

 同園から羊やヤギなど来園者と直接触れ合う機会の多い動物をはじめアルパカやファラベラ、オットセイなど珍しい動物も加えた16頭が派遣された。

 3密を避けるため、学年ごとに時間を分けて実施。20歳の高齢となるメスのオットセイ「ムーン」は、ボールを使った芸を披露したほか、園児たちの顔にキスをするなどサービス精神旺盛で大人気。オットセイを前に、園児らは「かわいい」と口にしながら体をなで回していた。また、ヤギの「すだち」と「ライチ」は、園児たちから好物のキャベツを差し出されると、すぐに食いつきおいしいそうに味わっていた。動物園の飼育員になりたいという長田花音さん(5)は「ヤギがおいしそうに食べていたので、私も食べたくなった。将来、餌をあげる担当としてお世話がしたい」とうれしそうに語った。

 水野園長は「子どもたちがとても喜んでいるので実施して良かった。コロナ禍で特別なことはできなかったが、幼稚園内での一泊保育や移動動物園を催すなど例年とは違う有意義な思い出づくりができた」と述べた。

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