埼玉新聞

 

一足早い春を 町民ら寄居町役場に桜の花を展示、一年中桜に出会える町に「マスクの中で笑顔になって」

  • 春の訪れを観賞する町民=寄居町役場1階ロビー

 埼玉県寄居町で活動している「一年中桜に出会える町よりい実行委員会」(大久保和勇代表)が、町役場1階ロビーに桜の花「啓翁桜」と「大漁桜」を展示した。毎年この時期に飾り、来庁者も一足早い春を楽しんでいる。

 飾り付けたのは、町内に住む桂古流桂流の上席教授、長谷川紫音(本名=文子)さん(70)。「啓翁桜」は女性の手のくるぶしぐらいの太さで6本の枝を豪華に飾り付け、根締めに「大漁桜」を添えている。「大漁桜」は花の色が鯛の色に似ていることから名付けられたという。

 花の前には竹のオブジェもあり、「コロナ禍で頑張ってくださっているみなさんにありがとうございます」というメッセージも添えている。

 桜の世話で毎日役場に来ている長谷川さんは「花を見てマスクの中で笑顔になってもらいたい」と話していた。

 展示は3月初旬ごろまで。町内では現在、河津桜が咲き、いろんな品種が4月下旬まで順次開花していく。「啓翁桜」と「大漁桜」は3月中旬ごろになる。

ツイート シェア シェア