女性の現金500万円引き出しを通報 カード購入の男性引き止め 詐欺被害防いだ銀行やコンビニに感謝状
2021/03/01/00:00
特殊詐欺被害を未然に防いだとして、埼玉県警浦和署は、SMBC信託銀行浦和支店の支店長井上良寛さん(47)、ローソンマーレ武蔵浦和店の店長川村将士さん(39)、セブンイレブン浦和瀬ケ崎店のオーナー鬼島剛さん(41)と尚子さん(41)夫妻に感謝状を贈った。
同署によると、井上さんは昨年12月25日に来店した70代女性が現金500万円を引き出そうとしたことから署に通報。川村さんは1月19日に来店した70代男性が電子マネー30万円分を購入しようとしたことから詐欺を疑った。鬼島さんは2月15日に来店した70代男性が「5万円分のカードを購入したい」と話したため、男性を引き止め、詐欺を未然に防いだ。
井上さんは「被害防止に協力できてよかった」、川村さんは「これからも臆せずに声を掛けていきたい」、鬼島さんは「これを機に、全従業員と連携を取りながら対応を強化したい」と話した。
同署の新井文夫署長は「高齢者の特殊詐欺被害は高止まりの状況が続いている。皆さまの声掛け、通報が水際防止の最良の手段になる」と今後も協力を求めた。