埼玉新聞

 

先輩後輩の2人、トラクター盗む 容疑で逮捕 レンタカーでトラック運び、借りた倉庫に保管…転売か/県警

  • 押収した盗難トラクター(県警提供)

 埼玉県羽生市内の農家からトラクター1台を盗んだとして、県警捜査3課と熊谷署、深谷署は1日、窃盗の疑いで、熊谷市西野、自称中古車販売業の男(47)、行田市南河原、マージャン店従業員の男(52)の2人を逮捕した。県警は事件に関連し、盗品のトラクターを他に9台押収。男らが関与したとみて調べる。

 逮捕容疑は共謀の上、昨年10月15日午後4時ごろから翌16日午前7時半ごろまでの間、羽生市与兵エ新田の資材置き場から、農業男性(63)のトラクター1台(50万円相当)を盗んだ疑い。県警は認否を明らかにしていない。

 同課によると、男らは地元の先輩後輩。レンタカーのトラックにトラクターを乗せて盗んでいた。転売目的とみられている。

 昨年、県内の農家でトラクターが盗まれる事件が相次ぎ、売却先の捜査などから、男の関与が浮上した。県警は12月4日、窃盗容疑で、男が借りている熊谷市今井の倉庫を家宅捜索。男はその際、現場にいたという。

 県警は昨年11月20日から12月17日にかけて、同倉庫や他の売却先などから盗品のトラクター計10台を押収。いずれも7月20日から11月10日にかけて羽生市の農家などから盗まれたもので、被害総額は計1495万円に上るという。県警は他9台の盗難にも男らが関与したとみて調べる。

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