埼玉新聞

 

ワンランク上の商品を 秩父産ブドウでワイン、秩父のワイナリーが新製品を披露 販売価格や時期は未定

  • 開発した新製品をアピールする(右から)深田和彦さん、高橋優さん、浜口義則さん、前野紗希さん=秩父市宮側町の秩父地場産センター2階展示スペース

 埼玉県秩父市下吉田の秩父ファーマーズファクトリー兎田ワイナリーは、同市宮側町の秩父地場産センターで、ブランド力強化に向けて開発した新製品のワインと酒器を披露した。秩父地域のみで栽培されるブドウの「ちちぶ山ルビー」や秩父産木材を使ったワインと酒器は31日まで、同センターで展示されている。

 同社は2015年に兎田ワイナリーをオープン。秩父産のブドウを使ってワインを醸造し、自社でもブドウを栽培している。IoT(モノのインターネット)技術も導入し、発酵工程で糖度や温度をパソコンやスマートフォンで確認できるようになったという。

 兎田ワイナリーに勤務している前野紗希さん(23)が中心となって女性向けのワインを開発した。ちちぶ山ルビーを使ったロゼワインで、女性にも好まれる爽やかな風味が楽しめる。ラベルはカラーにピンクを採用し、秩父銘仙柄もデザインされている。

 酒器は同市荒川日野でガラス工房葦路を営む浜口義則さん(60)の吹きガラスで、川面の光に似た箔(はく)を使用。赤ワインは金箔、白ワインは銀箔、ロゼは合金をイメージして製作した。同市大滝でヨロズ国産木材を営む高橋優さん(36)は秩父産のスギやヒノキを使った台座とワインボトルラックを手掛けた。

 同社社長の深田和彦さん(65)は「販売価格や時期は未定だが、非常に良い商品ができた。これを基にワンランク上の商品を目指していきたい」と話していた。

 展示は午前10時~午後5時。問い合わせは、兎田ワイナリー(電話0494・26・7173)へ。

ツイート シェア シェア