埼玉新聞

 

上尾市議会、朝まで紛糾 45年ぶり議長不信任案、質問全てに答弁なく終了…議長「今黙る。私の生き方だ」

  • 上尾市役所=上尾市本町

 上尾市議会3月定例会は閉会を予定していた20日、最大会派新政クラブと公明から提出された2019年度一般会計当初予算の減額修正案を巡って紛糾、2日間の会期延長を決めた。休憩を挟んで深夜再開された本会議は翌朝7時10分に終了するまでの22時間という前代未聞の長丁場となった。

 会派上尾政策フォーラムと共産から「議事進行の公平性を保てない。正常な議会運営がなされていない」として小林守利議長に不信任動議が提出された。上尾市議会で議長不信任案が提出されるのは1974年以来45年ぶり。

 修正案に対して7人の議員から質問が出されたが、新政クラブと公明による答弁調整に時間がかかり、再開が遅れた。また、小林議長は全ての質問事項に答弁していないにもかかわらず、「一通り終わりました」を繰り返す議事進行を行った。

 不信任動議は新政クラブと公明の反対多数によって否決された。不信任案が出された小林議長は「今は黙して語らず。それが私の生き方。市長が会見で言ったことに対しても、私は何も言わない」と語った。

 3月定例会はきょう22日議員提出議案などを決議し、閉会予定。

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