男性死亡…車にはねられる、道路に倒れていた46歳の会社員 運転手は救護せず去る 歩道に線香を手向けた人「大きな音しなかった」 その後、トラック運転手の女逮捕「身に覚えがない」車体にぶつかったような跡
久喜市の県道で加須市の会社員の男性=当時(46)=がはねられ死亡したひき逃げ事件で、県警交通捜査課と久喜署は18日、自動車運転処罰法違反(過失致死)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで、北本市山中1丁目、トラック運転手の女(51)を逮捕した。
逮捕容疑は2月4日午前2時17分ごろ、久喜市菖蒲町の県道で軽乗用車を運転し、桶川市方向から加須市方向へ進行中、路上にいた男性をはねて死亡させ、そのまま逃走した疑い。「身に覚えがない」と容疑を否認しているという。
同課によると、現場は片側1車線。周辺の防犯カメラなどの精査から女の犯行を特定した。車には何かにぶつかったような跡があるという。男性は酒を飲んで帰宅途中だったとみられる。
同課などは、詳しい事故原因などを調べる。
■救急車やパトカーの音で気付いた近隣住民(以下、初報記事)
2月4日午前2時35分ごろ、久喜市菖蒲町下栢間の県道で、加須市芋茎の会社員の男性(46)が車にはねられ、男性は全身を強く打ち、搬送先の病院で死亡が確認された。はねた車両は救護措置を取らずに現場から逃走したため、久喜署は死亡ひき逃げ事件として車の行方を追っている。
同署によると、現場は県道川越栗橋線の直線で、久喜方面に向かって走行していた車が歩いていた男性をはねたとされる。倒れている男性を見つけた20代の通行人女性が「歩行者が道路に倒れている」と119番した。
県道は幅員6メートルで歩道がある片側1車線の県道で、制限速度は40キロ。近くに横断歩道や信号はない。複数の車が男性をはねた疑いがあるという。事故を受け、県警は翌朝にかけて周辺で交通規制を実施した。
現場は桶川市と久喜市の市境に近い。沿道に店舗や民家が並ぶ。近くの住民によると、深夜でも一定の通行量はあるという。
現場そばの70代理容店男性によると「大きな音がしたわけではなかった。救急車やパトカーの音で外に出た」と当時の状況を話した。歩道に線香を手向け「早く犯人が捕まってほしい」と話した。