埼玉新聞

 

流血女性、事故現場に…近くの中学生驚くも、走って病院に駆け込み助け求める「自分に何ができるか考えた」

  • 感謝状を受け取った中村心さん(中央左)と木下陸さん(同右)=熊谷署

 埼玉県の熊谷署(近藤峰彦署長)は5日、交通事故で負傷した高齢女性の人命救助に貢献したとして、ともに熊谷市居住で市立三尻中学3年の中村心(しん)さん(15)と木下陸さん(15)に感謝状を贈呈した。

 同署によると、2月25日午後2時40分ごろ、2人が同市拾六間の市道を下校途中、自転車に乗った市内在住の女性(89)が目の前を通り過ぎた。その後「ドン」という音に気付いて見ると、女性が軽自動車とぶつかって転倒し、頭から血を流して倒れていた。中村さんは約100メートル先の病院まで走って事故を知らせ、木下さんはその場で女性を見守ったという。

 2人は翌日に県立高校の受験を控えていたが、中村さんは「人ごとではない。自分に何ができるか考えて、近くに病院があったので知らせにいった」。木下さんは「初めてのことだったのでびっくりした。おばあちゃんを助けたいと思った」と話していた。

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