怒鳴って威圧的、机たたいて指導…後輩が精神的苦痛 朝霞駐屯地、1等陸佐を処分 上司も放置「適正かと」
2021/03/10/00:00
陸上自衛隊朝霞駐屯地は9日、部下らにパワハラを繰り返していたなどとして、同駐屯地陸上総隊司令部所属、50代の1等陸佐男性に対し停職2日、東京・市ケ谷駐屯地システム通信団所属、50代の幹部自衛官男性に戒告の懲戒処分を行ったと発表した。
朝霞駐屯地によると、1等陸佐は2019年6月ごろから翌20年10月ごろまでの間、朝霞駐屯地内で、同司令部の後輩隊員らに対し、机をたたきながら怒鳴るなどの威圧的な指導を繰り返し、精神的な苦痛を与えた上、職場環境を悪化させた。当時、同司令部で1等陸佐の上司だった幹部自衛官は20年3月ごろ、隊員らから1等陸佐のパワハラに関する報告を受けたにもかかわらず、1等陸佐に対する指導などを行わなかった。
1等陸佐は「パワハラという認識を持っていなかった」、幹部自衛官は「1等陸佐の行為は適正な指導の範疇(はんちゅう)と思っていた」と話しているという。