<新型コロナ>高校の部活動、宣言解除後に段階的に拡大 埼玉県教育局、春季大会の生徒参加へ試行的実施
2021/03/11/00:00
埼玉県教育局は10日、県議会の新型コロナウイルス対策特別委員会で、4月以降に開催される高校の部活動の春季大会に生徒が参加できるよう部活動の試行的実施を進めていく考えを示した。県立学校では冬休み以降、部活動が原則として中止されていたが、緊急事態宣言の再延長を受け、8~21日の間、条件付きで再開されている。
同局保健体育課によると、緊急事態宣言下では平日週3日まで1日90分以内に限り活動を認め、休日の活動や練習試合、合宿などは原則行わないこととしている。宣言解除後は週に平日4日、休日1日まで、120分を上限にするなど、段階的に拡大する。
同課は「更衣室での会話や食事など、感染リスクのある行動は避け、(同じ施設、設備を使う場合に)日程をずらすなど厳しい措置となっている」と感染対策を徹底していることを強調。「クラスター(感染者集団)が出て再び部活中止や制限の延長にならないよう慎重に見ていきたい」と話した。
県立高校では、学校内で感染したとみられる生徒は12月に32人、1月に26人、2月に1人いた。部活動で感染したと断定されるケースはないが、同じ部活動に所属する仲間同士での感染は12月に28人、大会前の部活に限り活動していた1月は9人、2月は0人だったという。