埼玉新聞

 

川口市長、運転免許証を自主返納 72歳、免許を取得し50年 これまで無事故「市民の範となるよう、当然のことをしたまで」 懐かしいドライブの思い出「自分は運転大丈夫と思わないで」

  • 73歳の誕生日を前に窓口を訪れ、運転免許証を自主返納する奥ノ木信夫川口市長(右)=23日午後、川口市西青木3丁目の川口警察署

    73歳の誕生日を前に窓口を訪れ、運転免許証を自主返納する奥ノ木信夫川口市長(右)=23日午後、川口市西青木3丁目の川口警察署

  • 73歳の誕生日を前に窓口を訪れ、運転免許証を自主返納する奥ノ木信夫川口市長(右)=23日午後、川口市西青木3丁目の川口警察署

 川口市の奥ノ木信夫市長(72)は23日、川口警察署を訪れ、運転免許証を自主返納した。

 奥ノ木市長は大学在学中に運転免許を取得し約50年間、これまで交通事故を起こしたことはないという。「子どもたちが小さかった頃は、車に乗せて夏休みに海や山に遊びに連れて行ったもの」と、かつてのドライブの思い出を懐かしそうに振り返る。当時の愛車はホンダ「シティ」。2014年に市長になってからは、自身でハンドルを握ることはなかったという。

 県警運転免許課によると、昨年1年間の65歳以上の県内の運転免許自主返納者は2万1888人。池袋暴走事故のあった19年の3万4009人からは減少傾向にある。

 同署窓口で免許証を返納し「感謝の証」と記されたクリアファイルを受け取った奥ノ木市長は「市民の範となるよう、当然のことをしたまで。(運転を続ける人は)自分は大丈夫と思わず、十分気を付けて運転していただきたい」と話した。
 

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