埼玉新聞

 

AKB48・向井地美音さんら特別公演 震災復興へステージから思い、風化させることなく「誰かのために」

  • ステージから復興への思いを届けたAKB48の向井地美音さん(左)ら=11日、東京・秋葉原のAKB48劇場(C)AKB48

  • 「大声ダイヤモンド」を披露した篠崎彩奈さん(最前)と向井地美音さん(左から2人目)(C)AKB48

  • 「佐々木優佳里さん(写真左)は「心のプラカード」で被災地にエールを伝えた(C)AKB48

 アイドルグループAKB48は11日、東京・秋葉原のAKB48劇場で「東日本大震災復興支援特別公演~誰かのためにプロジェクト2021」を開催した。埼玉出身で、グループ総監督を務める向井地美音さんは「(東日本大震災を)風化させることなく、誰かのために、そして未来のために、これからも支援活動を続けていきたい」と、ステージから復興への思いを届けた。(森本勝利)

 同グループは2011年3月の震災発生直後に「誰かのために」プロジェクトを立ち上げ、被災地の復興支援活動を行ってきた。これまでに延べ76回、総勢162人のメンバーが被災地に足を運び、交流を続けている。

 この日は生配信で、震災が発生した午後2時46分に、国内6グループ計187人のメンバーが黙とう。約10年に及ぶ活動を振り返り、支援の継続を誓った。1期生として加入し、メンバー最多18回の参加となる峯岸みなみさんは「様々な景色や沢山の方の笑顔を見て心を動かされた。改めて周りの方々に感謝して、今日という日を過ごしたい」と話した。

 同日夜の特別公演は、埼玉出身の篠崎彩奈さん、湯本亜美さん、佐々木優佳里さんら30人のメンバーが出演。向井地さんは「笑顔と元気が届くような劇場公演をお届けしたい」とあいさつ。「ヘビーローテーション」「会いたかった」などの代表曲をはじめ、震災復興応援ソングとして制作された「風は吹いている」「掌が語ること」など計15曲を披露した。

 活動の思い出について、柏木由紀さんは「2011年12月のクリスマスに福島県を訪れた時、せっかくだからと、体育館で子どもたちとクリスマスソングを歌ったり、プレゼントを渡したりして、すごく喜んでくれたことを覚えている」と振り返った。

 向井地さんは「私たちAKB48は、これからも風化させることなく、誰かのために、そして未来のために、微力ながら一日も早い復興を願い、少しでも力になれるよう、これからも支援活動を続けていきたい」と力を込めた。

=埼玉新聞WEB版=

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