<新型コロナ>専門学校や病院でクラスター 埼玉で155人感染、5人死亡 高齢者4人はカラオケで感染か
埼玉県などは12日、新型コロナウイルスに感染していた5人の死亡と、新たに155人の感染を確認したと発表した。感染者の内訳は、県発表120人、さいたま市22人、川口市8人、川越市3人、越谷2人。
累計感染者は3万645人(チャーター便帰国者含む)、死者は647人(12日午後7時現在)。11日午後9時時点の重症者は46人、感染者の入院は584人、ホテル療養264人、自宅療養273人。退院・療養終了は2万8474人。
県管轄では、70~90代の男女3人が死亡した。詳細が判明した感染者は未就学児~80代の男女87人。関東工業自動車大学校(鴻巣市)では12日までに外国籍28人を含む10~30代の学生の男性37人と、20代の教職員男性1人の計38人の感染が確認され、県はクラスター(感染者集団)とみて調査している。同校では12日から休校としている。また、70代男女4人はそれぞれ、カラオケで感染した疑いがあるという。
大野元裕知事は同日、報道陣の取材に対し、感染者が減らないことについて「カラオケでの高齢者の感染を強く懸念している。変異株が一定の役割を果たしている可能性も否定できないのではないか」と指摘した。
さいたま市によると、7日に80代男性、9日に90代男性が死亡した。80代男性は複数感染が確認されたかがやきデイサービス東浦和の利用者で糖尿病だった。市内の死者は75人。
感染が判明したのは10歳未満~90代の男女22人。20、30代の女性2人は市外の接待を伴う飲食店の従業員。また松弘会三愛病院(桜区田島)で、別病棟の入院患者ら計8人に陽性が確認されたため、クラスター(感染者集団)と認定し施設名を公表した。6日に脳外科病棟で3人の陽性が分かり、11日に別の階にある混合病棟での感染が分かった。6日に判明した90代女性は8日に転院先の病院で死亡した。同病院はこれまでに252人にPCR検査を行い、今後は253人で検査を予定している。
川口市によると、未就学男児から70歳無職女性まで8人の感染を確認。うち1人がクラスター発生の市立保育園の園児で、同園の感染者は29人(園児19人、職員10人)。
越谷市によると、新たに感染が判明したのは、30代と60代の女性2人。
川越市によると、新たに感染したのは20~30代の男女3人。