注目!ギョーザなのにスイーツ店も登場、“串ぎょうざフェス”初開催へ JR上尾駅東口の丸広屋上、あす27日に待望 和食、中華、イタリアン店も参加 上尾ご当地グルメの「上尾串ぎょうざ」急浮上中
「串ぎょうざで上尾を盛り上げよう!」と上尾市観光協会は27日、JR上尾駅東口の丸広百貨店屋上で、初の「上尾串ぎょうざフェス」(上尾市、上尾商工会議所後援)を開催する。従来のレシピは難しく扱う店舗が減少も、変更して呼びかけると提供店舗が増加。肉や魚、スイーツまで味も多彩になった。関係者は催事を通じてPRしつつ、今後の市内外からの集客拡大に結び付けたい考えだ。
「上尾串ぎょうざ」は約10年前、上尾市仲町の飲食店が考案し「上尾グルメ祭り」で優勝。市制施行55周年の記念事業として同商工会議所青年部がPRを担当、一時は多くの店舗でメニューに導入した。しかし、ギョーザのあんを肉で巻くというスタミナ志向で人気の一方で、手間がかかり、作り置きも難しく、新たな商品開発も大変だったため、扱う店舗が減少。近年は市内で3店舗になっていた。
しかし、市制施行65周年の昨年、10年ぶりにご当地グルメとして「上尾串ぎょうざ」が急浮上。ホームページを商工会議所から観光協会に移行し、“上尾串ぎょうざ再生プロジェクト”が始まった。
新しい「上尾串ぎょうざ」はレシピのルールを変更。「肉で肉を巻く」という縛りをなくし、何かを巻いて串に刺せばよく、中のあんも外に巻くものも自由。肉、魚、野菜などなんでも構わない。味付けもギョーザの味にこだわらない。
新ルールで市内の飲食店に呼びかけると、和食、中華、イタリアン、スイーツまでさまざまな分野から手が上がった。食べ歩きマップも作成。順調に広がりを見せている。
現在、登録は18店舗。今回のフェスにはその中から9店舗が参加する。ギョーザのあんに豚バラ肉を巻いた元祖の串ぎょうざをはじめ、マグロのカマを焼いてほぐした肉を巻いたり、パウンドケーキの上に上尾産のキウイフルーツあんを重ねて求肥(ぎゅうひ)で包んだり、豚肉とキャベツをトマトソースで洋風に煮込んだりとバラエティーに富んだ「上尾串ぎょうざ」が勢ぞろいする。
上尾市観光協会では「上尾といえば『上尾串ぎょうざ』と胸を張って言える名物にしたいと思っている。多くの人に知ってもらいたい」と話している。時間は午前11時~午後5時。雨天決行、入場無料。問い合わせは、同市観光協会(電話048・775・5917)へ。