埼玉新聞

 

空飛ぶ宝石・カワセミを連続写真で ジョウビタキなど31種類を紹介、行田市内で撮影の野鳥を写真集に

  • 行田の野鳥の写真集を出版した森田博さん=行田市宮本

 埼玉県行田市宮本でデザイン・広告会社を経営する森田博さん(80)は、市内で撮影した野鳥の写真集「散歩道の野鳥と語る」を自費出版した。鳥たちの表情豊かで生き生きとした一瞬を捉えた写真が掲載されている。

 森田さんはJRの関係の広告も取り扱っていることから、走っている列車を撮影する練習として、以前から野鳥を撮影していたという。13年前に行田市内の妻の実家に転居。行田の観光にも一役買いたいと観光マップなども製作しており、十数年前から野鳥の写真も撮りためてきた。

 写真集に取り上げた野鳥はシラサギやカルガモなどの水鳥から、ジョウビタキ、ハクセキレイ、ツバメなど31種類。水城公園や川などの水辺、街を歩いたり、自宅の庭に訪れた鳥を撮影した。

 美しい姿から「空飛ぶ宝石」などと例えられるカワセミは、水面に飛び込んでえさを取る様子を連続写真で紹介。紅葉した庭のモミジにとまった2羽のメジロは、まるで会話を楽しんでいる様子を何枚もの写真で表している。

 森田さんは野鳥の写真を撮影する時、自分の姿が風景に溶け込むまで静かに待機。視覚と聴覚を集中させて鳥を探し、30分待っても鳥が来なかったら移動する。いくら待っても来ないこともあれば、撮ってくれとばかりに鳥のほうから姿を現すことも。

 森田さんは特に子どもたちに写真集を見てもらいたいという。「野鳥の姿を見て優しさや美しさを感じてほしい。優しさからは友達を得ていじめなどをなくし、美しさからは感性を磨いて創作活動につなげてほしい」

 写真集は1500円(税別)。行田市内の一部書店で販売している。

 問い合わせは、森田さん(電話048・577・3652)へ。

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