埼玉新聞

 

喜びの笑顔で!科学コンクールで総理大臣賞、入選3等の中3女子らが坂戸市長に受賞を報告 市長も賛辞

  • 内閣総理大臣賞を受賞した矢野さん(中央)と、入選3等の手嶋さん(右)、石川市長=坂戸市役所

 全国の中・高校生を対象とした科学コンクール「第64回日本学生科学賞」で最上位の内閣総理大臣賞(中学の部)に輝いた埼玉県坂戸市立城山中学校3年の矢野祐奈さん(15)と、入選3等を受賞した同市立若宮中学校3年の手嶋千尋さん(15)が坂戸市役所を表敬訪問し、石川清市長らに受賞を報告した。

 矢野さんの研究タイトルは「シングルリード楽器における吹奏音の研究2」。学校の吹奏楽部でアルトサックスを担当していた矢野さんは2年生の時に楽器の口元に付けるリードが管楽器の音色にどう影響するかの研究をまとめていた。

 3年時ではさらに研究を深め、音波の共鳴に関与する振動の性質などについて解明した。「2年生のときの研究で分からないことが出てきて、それを調べたかった」と矢野さん。学校の指導教諭や家族の支援を受けての受賞に喜びの笑顔を見せていた。

 手嶋さんは「ツマグロヒョウモンの生態と越冬」をテーマに研究した。南方系のチョウだったツマグロヒョウモンに興味を持ち、飼育し観察した。手嶋さんは「たくさん飼っていたら、幼虫の状態でさえ、かわいくて仕方なかった」と研究を振り返った。

 市役所で2人を迎えた石川市長は「探求心を持つことは大切。矢野さん、手嶋さんの今後に期待したい」と賛辞を贈った。

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