男性重傷…高さ3メートルから転落、ヘルメットなく脳挫傷 埼玉・行田の会社を書類送検 安全帯もなし
2021/03/19/00:00
埼玉県の行田労基署は18日、労働安全衛生法違反の疑いで、行田市長野の建築業「門倉工務店」と同社代表取締役の男(52)をさいたま地検に書類送検した。
書類送検容疑は2019年5月7日午前10時半ごろ、行田市内の木造住宅建築工事現場で、社員の男性(72)に高さ3メートルの梁(はり)上で屋根材の受け渡し作業をさせる際、防網を張ったり、安全帯を着けるなどの墜落防止措置を講じなかった疑い。
労基署によると、男性は誤って転落し、急性硬膜下血腫や脳挫傷の重傷で9カ月入院。脳に障害が残った。ヘルメットはかぶっていなかったという。同法では、高さ2メートル以上の墜落の恐れがある場所で作業させる場合、防止措置を講じなければならないとされている。労基署は認否を明らかにしていない。