埼玉新聞

 

ヨックモック×大宮盆栽?! 6園が協力、よりすぐりの作品を青山本店に 和と洋の融合「想像以上にしっくり」

  • 大宮盆栽と限定商品の抹茶スイーツ(提供写真)

    大宮盆栽と限定商品の抹茶スイーツ(提供写真)

  • ヨックモック青山本店に展示された大宮盆栽と若手盆栽師の広田敢太さん=東京都港区南青山(提供写真)

    ヨックモック青山本店に展示された大宮盆栽と若手盆栽師の広田敢太さん=東京都港区南青山(提供写真)

  • 大宮盆栽と限定商品の抹茶スイーツ(提供写真)
  • ヨックモック青山本店に展示された大宮盆栽と若手盆栽師の広田敢太さん=東京都港区南青山(提供写真)

 洋菓子メーカー「ヨックモック」の東京都港区の青山本店で、さいたま市の伝統産業「大宮盆栽」が展示されている。盆栽の魅力を国内外にPRしようと、大宮盆栽村(同市北区)の6盆栽園が協力し、よりすぐりの作品4点を1週間ごとに展示替え。6月14日までに展示する盆栽は計30点を超えるとしている。

 4月下旬、本店エントランスに展示されていたのは、「藤樹園」の樹齢約100年の赤松。若手盆栽師の広田敢太さん(25)が同園に入り、初めて本格的に扱った作品で、「思い入れの深い木なので、お客さんを迎える場所に置きたかった」と語る。通りに面したショーウインドウ、テラスの場所に合わせて、特長のある盆栽を展示している。

 同店の位置する通りは、ファッションを中心に国内外のハイブランドな店舗が軒を連ねている。広田さんは「文化やアートに関心の高い人が訪れる青山の地に、大宮盆栽を展示することができた。反響が大きく、頑張ってきたかいがあった」と話した。

 同社は贈答品として有名なロール型のクッキーを取り扱っている。インバウンド効果で世界中の人に商品を知ってもらおうと、日本文化を象徴する盆栽に着目したという。展示期間中には、初夏限定商品「シガール オゥ マッチャ」や抹茶スイーツを同店で販売。海外の観光客からも好評で、担当者は「いい意味で違和感があると思ったが、和と洋の融合が想像以上にしっくりきている」と語った。

 市と大宮盆栽協同組合は2025年に開村100周年を迎える大宮盆栽村をPRしようと企画した。同社の協力を得て、店内に大宮盆栽のポスターや冊子を配置している。市観光国際課は「大宮盆栽は100年続くブランド。多くの皆さんが知っている菓子ブランドの本店で、展示できた効果は大きい」と話していた。

ツイート シェア シェア