強盗殺人事件を悪用した詐欺「アポ電で事件。危ない」 73歳女性、カードと現金110万円被害/川口署
2019/03/24/00:00
川口署は23日、川口市の無職女性(73)が手渡し詐欺でキャッシュカード4枚と現金110万円をだまし取られたと発表した。男らは「アポ電でお金を置いているか確認して殺される事件があった。危ないので、お金を預かります」と言って、現金をだまし取ったという。県警は東京都内で発生した「アポ電(アポイントメント電話)」強盗殺人事件を悪用した手口とみて、警戒を呼び掛けている。
同署によると、22日午後2時ごろから数回、家電量販店員と警察官らを名乗る男から「あなたのカードを使って約10万円の商品を購入しようとした女性がいる」「封筒にカードを入れて、自宅に伺う職員に渡してください」などと電話があった。信じた女性は電話を通話中にしたまま、同日午後4時ごろ、自宅を訪れた全国銀行協会職員を名乗る男にカード4枚を手渡した。
さらに電話の男が「アポ電」事件について話し、女性は「自宅に100万円ぐらいならある」と答えたという。午後7時ごろ、再び訪れた同じ男に現金110万円を手渡した。その後、帰宅した息子に話して詐欺と分かり、翌23日午前に女性が110番した。
カード1枚から現金数万円が引き出されていた。カードと現金を受け取りに来た男は20代前半で、身長160センチほどの細みの体形。グレーっぽいセーターに茶系のズボン、スニーカーを履いていた。