埼玉新聞

 

27年の歴史に幕、秩父の荒川幼稚園が閉園式 思い出たくさん…園児ら園舎に別れ「いつまでも忘れません」

  • 別れの言葉を述べる園児たち=19日午前10時40分ごろ、秩父市立荒川幼稚園

 今月末で閉園する埼玉県の秩父市立荒川幼稚園(黒田富衛園長、園児数3人)で19日、修了式と閉園式が行われた。園児や職員、保護者らが思い出の園舎に別れを告げた。

 同園は旧荒川東幼稚園と旧荒川西幼稚園の統合に伴い、1994年に旧荒川村立荒川幼稚園として開園。かつては50人以上の園児が在籍し、今回卒園する3人を含めて431人の卒園生を送り出したが、少子化の影響で今月末で27年の歴史に幕を閉じる。

 黒田園長は磯田華ちゃん、町田愛奈ちゃん、若野夏弥児(なつみこ)ちゃんに修了証を手渡し、「少人数の幼稚園だったが、どの幼稚園にも負けない教育活動ができた」とあいさつ。園旗を返還し、手作りの紙芝居も披露した園児らは別れの言葉で「荒川幼稚園には楽しかった思い出がたくさん詰まっている。荒川幼稚園をいつまでも忘れません、さようなら」と語った。

 25~27日の午前9時から午後4時までは閉園記念公開を実施。27年間の思い出の写真を飾るほか、先着順で手作りの記念品を贈呈する。希望者は事前に電話で申し込む。

 申し込み・問い合わせは、同園(電話0494・54・3030)へ。

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