無理やりエンジンかけて車盗む…3億7千万円相当 県警、容疑の男を追送検 同級生らと犯行
2021/03/24/00:00
関東を中心に自動車盗などを繰り返したとして、埼玉県警捜査3課と春日部署は23日、窃盗などの疑いで、春日部市西金野井、無職の男(29)=同罪などで公判中=をさいたま地検に追送検した。県警は埼玉、茨城、栃木、千葉の4県で発生した窃盗事件など299件(被害総額3億9094万7832円)を確認。うち261件(同3億7067万2067円)を追送検して捜査を終結した。
追送検容疑は2014年10月下旬ごろから19年8月31日までの間、埼玉県内の駐車場など249カ所から、現金計約120万円と車など3794点(計約3億6948万円相当)を盗んだ疑い。
同課によると、犯行グループは男を中心とした男5人で、同級生や過去の仕事仲間。工具を使って車の窓ガラスを割るなどして侵入し、無理やりエンジンをかけて盗んでいた。盗んだ車は自ら使用したり、ヤードに持ち込むなどして転売していたとみられている。
19年1月ごろから春日部市周辺でスポーツカーなどが盗まれる事件が発生し、防犯カメラの映像などから男らの関与が浮上。県警は同年9月2日、男と春日部市の解体業の男(29)を窃盗容疑などで逮捕し、余罪を調べていた。
男は「遊興費、生活費欲しさに盗みを繰り返した」と容疑を認めているという。