埼玉新聞

 

カフェ誕生、さいたま・岩槻で落ち着いた雰囲気 空き店舗を見事再生 スリランカカレー、スイーツも提供

  • 「岩槻で人が集まれる場所をつくりたかった」と話す上村さん=20日午後、さいたま市岩槻区

 埼玉県さいたま市岩槻区本町の栄町通り商店街に、空き店舗を改修したカフェ「ChaTоra(チャトラ)」がオープンした。市が取り組む遊休不動産の利活用を目指した勉強会「リノベーションスクール」をきっかけに誕生した第1号物件で、市民憩いの空間を目指している。

 築およそ60年になる建物は1階がカフェ、2階がシェアオフィス。2019年までは化粧品店で、閉店後は空き店舗となっていた。

 市は昨年度から岩槻駅周辺で推進する「リノベーションまちづくり」の一環として、建物の利活用を考える勉強会を実施。遊休不動産をオーナーに提供してもらい、参加者がチームを結成して構想を考え、実事業化を目指す取り組みだ。

 チャトラの店主である上村明日香さん(23)らも、勉強会で空き店舗の活用方法を考えてプランを練り、オーナーの了承を得てオープンにこぎ着けた。

 店内は内装が木目基調の落ち着いた雰囲気で、メニューには香辛料にこだわったスリランカカレーや日本茶、スイーツを提供する。器も地元作家の作品を使う。

 勉強会の参加者で、岩槻出身3人から成る合同会社「岩槻家守舎(やもりしゃ)」が運営する。

 上村さんは「コロナが落ち着いたらイベントなどを実施し、街のにぎわい拠点を目指したい」と話している。

 営業時間は午前11時~午後6時。月火休み。

 問い合わせは、チャトラ(電話048・793・4751)へ。

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