春季高校野球埼玉県大会第7日は4日、県営大宮で準決勝を行う。対戦カードは花咲徳栄―山村学園（9時）、春日部共栄―昌平（11時30分）。13年ぶりの春の王座奪還を狙う花咲徳栄、春2連覇を視野に入れる昌平のAシードと、初優勝を目指すBシード山村学園は順当に勝ち上がった。ノーシードから昨秋8強の坂戸などを退けてきた春日部共栄も準決勝に進出。春季関東大会（5月18～21、25、26日・群馬）の出場権2枠を懸けた激戦の行方を展望した。

■好打者ずらり、強力打線―秋の雪辱へ　エースが鍵

　昨秋準決勝と同一カードとなった一戦は、投打に盤石な山村学園が、昨秋王者で強打の花咲徳栄への雪辱に燃える。

　花咲徳栄は今大会3試合で34安打、30得点と打線が好調だ。安打、得点ともに4強で最多。打率6割超えの石塚に、4割超の斎藤、5安打5打点の生田目、4安打9打点の田島ら好打者が並び、どこからでも得点が狙える。エース上原、岡山、額川らの継投で最少失点に抑えたい。

　今大会無失点の山村学園は最速146キロ左腕のエース西川の出来が鍵を握る。3試合で計19回を投げ被安打4、26奪三振と抜群の安定感を誇る。攻撃面はここまで13犠打と小技を絡めた堅実さが持ち味。横田、田中、藤原の中軸が好機で確実にかえしたい。3試合連続2桁安打の打線でエースを援護できるか。