埼玉新聞

 

あの時、浦和に来なかったら…前JFA会長・田嶋幸三さん「浦和に感謝」 浦和南高出、さいたま市文化賞受賞

  • さいたま市文化賞を受賞した田嶋幸三さん(左)と清水勇人市長=1日午前、埼玉県さいたま市浦和区のロイヤルパインズホテル浦和

    さいたま市文化賞を受賞した田嶋幸三さん(左)と清水勇人市長=1日午前、埼玉県さいたま市浦和区のロイヤルパインズホテル浦和

  • さいたま市文化賞を受賞した田嶋幸三さん(左)と清水勇人市長=1日午前、埼玉県さいたま市浦和区のロイヤルパインズホテル浦和

 さいたま市民の日の1日、2024年度市表彰式が浦和区のホテルで開催された。日本サッカー協会前会長の田嶋幸三さん(66)が市文化賞を受賞し、清水勇人市長から表彰状と記念品を贈呈された。田嶋さんは「名誉ある賞を頂き、さいたま市、浦和に感謝したい」と述べた。

 田嶋さんは1976年1月、浦和市立南高校(当時)の主将として出場した第54回全国高校サッカー選手権大会で優勝を果たした。日本サッカー協会の会長を8年間務め、今年3月に名誉会長に就任。サッカー文化の発展、活性化に寄与したとして表彰された。

 田嶋さんは表彰式後、報道陣の取材に応じた。松本暁司さん(1934~2019年)の指導する浦和南高に憧れて進学した田嶋さんは「その時の決断で浦和に来なかったら、今の自分はなかった。素晴らしい指導者に巡り会うことができ、卒業後も浦和の人たちに助けられてきた。さいたま市、浦和に本当に感謝したい」と受賞の喜びを語った。

 教育者として、サッカー指導者として、松本さんを尊敬しているという。「指導者養成を中心に、(日本サッカー)協会で働いてきた。今後も人を育てることが、日本サッカーの発展につながると思っている。浦和で培った経験を生かして、今後も貢献していきたい」と話していた。

 このほか、協同組合浦和のうなぎを育てる会代表理事の大森好治さん(82)、岩槻人形協同組合理事長の伴戸武三さん(76)ら32人・6団体が市政功労賞を受賞した。

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