埼玉新聞

 

午後11時、冬の川に転落した男性が…幼なじみの学生2人、岸まで引き上げ救助 川口署が感謝状

  • 丹下浩之署長から感謝状を贈られた大塚翼さん(中央)と小池楽人さん(右)=24日午後、川口署

 人命救助に貢献したとして、埼玉県の川口署は24日、いずれも戸田市に住む大学1年大塚翼さん(19)と、専門学校1年の小池楽人さん(19)の2人に感謝状を贈呈した。

 同署によると、2人は昨年12月24日午後11時ごろ、川口市宮町の菖蒲川に設置された三領水門付近で、足を滑らせて川に転落した20代男性を発見。2人で男性の手を持って岸まで引き上げるなどして救助した。水深はおよそ2メートル。男性は発見時、胸ぐらいの高さまで水に漬かっており、引き上げた際は寒さで震えていたという。救急搬送されたものの、けがはなかった。

 2人は小学校からの幼なじみで、中学卒業後も交流を続ける仲の良い友人だという。感謝状を受けた大塚さんは、「警察や消防は普段からこういう仕事を使命を持ってやっている。すごいと思った」と感心。看護師を目指しているという小池さんは、「人を助けることは看護師につながる。この経験を生かして自分を伸ばしていけたら」と話した。

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