埼玉新聞

 

1万円支給、第2子誕生世帯に!鶴ケ島市が4月から 第3子以降の誕生世帯は5万円 坂戸市も少子化対策

  • 出産支援事業を4月から開始する鶴ケ島市

 埼玉県鶴ケ島市や坂戸市は4月から、新たな少子化対策を始める。多子世帯に応援金を支給したり、誕生祝い品を贈呈したりと出産を後押しする。コロナ下の妊娠出産に不安を抱える市民もおり、子どもの誕生を祝い、経済的支援を行うことでコロナ不安をやわらげる。

 鶴ケ島市は、4月1日より第2子以降の子どもを出産した家庭に応援金の支給を開始する。第2子誕生世帯に1万円、第3子以降の誕生世帯には5万円を贈る。2021年度は第2子誕生分として167世帯、第3子以降は76世帯の支給を見込んでいる。県の補助金を一部活用する。

 鶴ケ島市によると、市の2020年度出生数(2月末時点)は354人で前年度同期比67人減と落ち込んだ。コロナに伴う先行きへの不安が減少要因の一つとみており、こども支援課は「経済的な負担が特に大きい多子世帯を応援することで、子育て支援の充実につなげる」とし「応援金を有意義に活用してほしい」と話している。

 坂戸市は誕生祝いメモリアル事業として、市イメージキャラクター「さかろん」をデザインしたオリジナルブランケットタオルと買い物バッグをプレゼントする。4月1日以降に誕生した子ども1人につき1セット贈呈。新年度は600人分を見込んでいる。

 関連事業費として鶴ケ島市は547万円、坂戸市は212万1千円を盛り込んだ21年度一般会計予算案がそれぞれ市議会3月定例会で可決されている。

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