埼玉新聞

 

ヒステリック・ブルー元メンバー、強制わいせつ未遂で初公判 女性の口ふさぐも犯意は否認/さいたま地裁

  • さいたま地方裁判所=埼玉県さいたま市浦和区高砂

 埼玉県朝霞市の路上で女性の体を触ろうとしたとして、強制わいせつ未遂の罪に問われた解散した人気バンド「ヒステリック・ブルー」の元メンバーで自営業の男(41)=甲府市=の初公判が30日、さいたま地裁(任介辰哉裁判官)で開かれた。男は、女性の口をふさいだなどの行為は認めた一方で、強制わいせつの犯意は否認した。

 罪状認否で男は「口を押さえて、胸を触ろうとしたことは間違いないが、それ以外は否認します」と述べ、裁判官から、公訴事実で「徒歩で通行中の女性に強制わいせつ行為をしようとしたと考えた」とされる点について違うのか問われると「はい。違います」と述べた。

 検察側の冒頭陳述によると、男は同居していた内縁の妻と口論になり、外出して飲食店で飲酒。店を出た後に女性を発見し、後をつけた上、サンダルを脱いで女性に近づいた。公判では被告の供述内容の一部を検察官が朗読。サンダルを脱いだ理由について「小走りで距離を詰めるため。足音で気付かれると思った」などと述べた。

 弁護側は強制わいせつ未遂罪には当たらず、迷惑行為防止条例違反か暴行罪の成立を主張した。

 起訴状などによると、男は昨年7月6日午前2時10分ごろ、朝霞市の路上で、20代の女性の背後から口をふさいで、着衣の上から胸を触ろうとしたが、女性に抵抗されたため目的を遂げなかったとされる。

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