夜桜と古刹の競演、埼玉・日高の聖天院で夜桜詣 ライトアップされた寺院を参拝、ひと味違う雰囲気に
2021/03/31/00:00
ライトアップされた夜桜を観賞しながら寺院を参拝する「夜桜詣(もうで)」が、埼玉県日高市新堀の聖天院勝楽寺(横田辨宥住職)で行われている。訪れた参拝客は、新型コロナ感染拡大防止に配慮しながら、幻想的な夜桜と本堂の競演を満喫していた。
同寺は奈良時代末(751年)に創建された真言宗智山派の古刹(こさつ)で、高麗郡長を務めた高麗王若光の菩提(ぼだい)寺。朝鮮半島からの渡来人によって開拓された高麗郷の山腹にあり、境内からの眺望は抜群。武蔵野33観音霊場26番札所にもなっている。
境内にはソメイヨシノやヤマザクラをはじめ、国の特別記念物の三春滝桜(福島県田村郡三春町)や秋田県角館市のシダレザクラが特別に植樹されている。
中でも本堂西側に植えられた三春滝桜が見頃を迎え、美しく咲き誇る。薄紅色の花びらや小さなつぼみが夜空に浮かび上がり、昼間とはひと味違った厳かな雰囲気を醸し出している。
夜桜詣は4月3日、4日にも開催予定。ただし桜の開花状況や雨天などで中止の場合もある。午後6時から同9時まで。拝観料300円。
問い合わせは、聖天院(電話042・989・3425)へ。詳細は聖天院公式サイト(http://shoudenin.jp)でも確認できる。