埼玉トヨペットHD、AI交通を実証実験 さいたま市岩槻区の交通空白地域で AIが最適なルート導く
2021/04/01/00:00
埼玉トヨペットホールディングス(さいたま市中央区)は4月1日から、人工知能(AI)を活用したデマンド型乗り合い交通「チョイソコ さいたま いわつき号」の実証実験を岩槻区内で始める。
地域の移動課題解消を目指して2年前から、同社と市や地元住民が協議を進め、協働で実施する。
対象は交通空白地域となっている同区の柏崎地区(約4500人)、美幸町地区(同5600人)。両地区住民の意向を反映し、200~300メートル間隔で85カ所の停留所を設置。区内の商業施設や公共施設、病院などの目的地停留所まで住民を送迎する。定時定路線でなくAIが最適なルートを導く。
車両は8人乗りワンボックス車両1台。運行日は柏崎地区が火、木曜日、美幸町地区が水、金曜日。午前9時半~午後5時まで。料金は300円。
利用は両地区の住民で、事前の会員登録が必要。乗車日の2週間前から利用30分前まで電話(電話057・00・52194)で予約を受け付ける。
5月28日まで試験運行を行い、効果や検証を踏まえ、6月以降に再運行する。
埼玉トヨペット東岩槻支店で3月29日、車両のお披露目会が行われ、両地区の住民らが参加し乗車体験を行った。
埼玉トヨペットホールディングスの本田浩司取締役は「この車両が地域の皆さまの足となって有効に活用してもらえるよう、全面的にバックアップしていきたい」と述べた。
同様の取り組みは全国13地域で行われ、4月から岩槻区を含む3地域で開始。21年度中に全国30地域に拡大予定だという。