埼玉新聞

 

持ち帰りの丼弁当、限定30食を格安で提供 埼玉・加須の光明寺で子ども食堂 境内を開放、交流の場に

  • 毎月1回の子ども食堂「おてら食堂」を始めた光明寺。持ち帰り弁当を限定30個作った=27日午後、加須市本町

 埼玉県加須市本町の光明寺(片山秀丈住職)が3月27日、昼時に月1回の子ども食堂「おてら食堂」を始めた。初日は新型コロナウイルス対策で、持ち帰りの丼弁当を限定30食、格安で提供した。同市内の子ども食堂は5団体目。

 おてら食堂は、同寺の副住職片山俊亮さん(32)と妻の亜裕美さん(32)が中心になって立ち上げた。代表の俊亮さんは「子どもたちや地域の方々の居場所づくりをすることで、地域発展に寄与しようと思った」と話した。

 新型コロナウイルスの収束が見えないなか、物理的ソーシャルディスタンスだけでなく、心の距離感、人間関係の希薄を感じるようになったという。

 「お寺の施設や境内を開放して、老若男女、さまざまなな世代の方が交流できるようにしたいんです」とも。

 初日の丼弁当は、ご飯の上に鶏そぼろ、卵、かき菜、タケノコ、紅ショウガ、桜でんぶを載せている。ほかに、イチゴやミカンなどをトッピングした寒天ゼリーを付けた。

 弁当は、子ども100円、大人300円、家族は上限500円とした。料理作りは地元のすくすく広場が協力。市の子育て支援課がフードドライブで弁当のコメを提供した。

 次回は17日正午から45分間を予定している。問い合わせは、片山さん(電話080・1008・8466)へ。

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