横断歩道の男女、飲酒運転のひき逃げで死亡 妻の運転だと口裏合わせしようとした夫に懲役7年/地裁
2019/03/26/00:00
越谷市内の県道で昨年6月、横断歩道を渡っていた60代の男女2人が乗用車にはねられて死亡したひき逃げ事故で、自動車運転処罰法違反(過失運転致死アルコール等影響発覚免脱)と道交法違反(ひき逃げ)の罪に問われた、越谷市伊原、無職服部豊幸被告(25)の判決公判が25日、さいたま地裁で開かれ、田尻克已裁判長は懲役7年(求刑・懲役8年)を言い渡した。
判決理由で田尻裁判長は「常習的に飲酒運転を繰り返し、飲酒すると分かっていながら車で出掛けた」と飲酒運転の常習性を認定。横断歩道上の通行人の安全確認を怠り、事故後、車を停車させることなく帰宅して、妻が運転していたように口裏合わせをしようとした点などについても「強い非難を免れず、危険で悪質な犯行」と述べた。
判決によると、服部被告は昨年6月3日午前0時50分ごろ、飲酒の影響で正常な運転に支障が生じるおそれがある状態で車を運転し、横断歩道を通行中だった男性=当時(63)=と女性=同(60)=に衝突して死亡させ、アルコールの影響の程度などの発覚を免れるため現場から逃走。救護措置を取ったり、警察に事故を申告したりしなかった。