5日午前10時54分ごろ、埼玉県美里町下児玉の物置解体現場で、「作業中に2人が屋根から落ちて倒れている」と、現場にいた作業員男性から119番があった。熊谷市小八林、自営業の男性（83）が背中などを強く打ち、搬送先の病院で死亡が確認され、吉見町の自営業男性（60）が頭を骨折するなどの重傷を負った。

　児玉署によると、物置は築数十年が経過し、高さが最高約4・5メートルの平屋。2人はスレートの屋根に上がり、機具を使って解体作業をしていたという。屋根の一部に穴が開いており、同署は経年劣化や2人の重みで破れ、コンクリートの床に転落したとみて、詳しく調べている。