埼玉新聞

 

入金方法が…女性に尋ねられた埼玉のコンビニ店長、連絡先に電話 「仮想通貨の取引」に詐欺確信した店長は

  • 感謝状を受け取る西久保卓也さん(左)と小川英規署長=8日午後1時半ごろ、川越署

 特殊詐欺被害を未然に防いだとして、川越署は8日、ファミリーマート鶴ケ島駅西店の店長西久保卓也さん(58)に感謝状を贈った。

 同署によると、西久保さんは3月29日午後5時ごろ、通話しながら店内の多目的情報端末機を操作している70代女性が「30万円を入金したいが、方法が分からない」と尋ねてきたことから詐欺を疑った。女性から通話相手の連絡先を聞いて電話を掛けたところ、「仮想通貨の取引をしている」などと話したことから詐欺を確信、警察に通報した。

 感謝状を受け取った西久保さんは「直接相手に電話して、本当に詐欺なのかを確かめたかった。これからも高齢者をサポートしていきたい」と話し、同署の小川英規署長は「詐欺被害が多発する中、水際防止の協力に感謝したい」とたたえた。

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