埼玉新聞

 

不審…訪れた女性客「結婚資金を」 埼玉・飯能信金の窓口女性、詐欺を見抜く 誇らしい入社2年目の19歳

  • 赤星誠署長(左)から感謝状を受け取った飯能信用金庫狭山ケ丘支店の石原沙樹さん(中央)と近藤和彦次長=所沢署(同署提供)

 所沢署は、振り込め詐欺を未然に防いだとして、飯能信用金庫狭山ケ丘支店に感謝状を贈呈した。

 同支店の石原沙樹さん(19)は3月22日、窓口を訪れた入間市の80代女性から現金70万円の引き出し依頼を受けたが「電話がかかってきた、孫の結婚資金のため」などと話したため、不審に思い上司に相談しホットラインで同署へ通報した。女性は息子を名乗る男から「大事な書類をなくした、100万円を用意してほしい」などと電話受けていた。

 石原さんは「地元の方をお守りできて良かった。入社2年目に防げたので今後に生かしていきたい」と話していた。

 同署の赤星誠署長は「特殊詐欺の認知件数は下がっているが、このような水際でできていることが大きい。地元の方に地道に協力いただいていることが誇らしい」と話していた。

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