93人が食中毒…豆腐ハンバーグ、カボチャの甘煮食べ 埼玉・羽生の施設 熱に強いウエルシュ菌検出、対策は
2021/04/15/00:00
県は、羽生市の障害者施設を運営する社会福祉法人「共愛会」で、7日に提供された豆腐ハンバーグなどを食べた3~81歳の入所者の男女93人が下痢などの症状を訴え、うち28人と従業員1人から食中毒を引き起こすウエルシュ菌が検出されたと14日発表した。
加須保健所は潜伏期間や共通の食事から、施設内で提供された食事が食中毒の原因とし、16日まで施設内の調理施設を営業停止処分とした。
県によると、共愛会では運営する5施設に共同の調理施設「セントラルキッチン」で調理した食事を提供し、7日午後6時には5施設で計373人が夕食を食べた。メニューはご飯や豆腐ハンバーグ、カボチャの甘煮、澄まし汁。症状を訴えた93人は軽症で、快方に向かっているという。
県食品安全課は、「ウエルシュ菌は熱に強い形態をとり高温でも死滅せず、調理後に放置すると増殖する。放置せず早く食べたり、早く冷やす工夫をしたりしてほしい」と呼び掛けている。