埼玉新聞

 

精神的な苦痛…女性市議、埼玉・日高市を提訴 市議のSNSを問題視、議員辞職勧告を決議していた

  • 記者会見する田中まどか日高市議=15日午後2時すぎ、さいたま市内

 日高市議会による不当な辞職勧告決議で議員活動の自由を侵害されたなどとして、田中まどか日高市議(61)=みんなの会=が15日までに、同市を相手取り慰謝料など220万円を求める国家賠償請求訴訟をさいたま地裁川越支部に起こした。提訴は13日付。

 訴状などによると、市議会は田中市議が自身の会員制交流サイト(SNS)上で、議会や議員の信頼を失わせるような投稿を繰り返し行い、市議会のSNS利用ガイドラインに違反したとして、昨年3月17日、議員辞職勧告を決議した。

 田中市議側は、決議が議員活動の威圧を意図しており、虚偽の事実で記事を歪曲(わいきょく)されているなどと主張。決議を市議会だよりに掲載したことは違法、不法な行為で、精神的苦痛を受けたとしている。

 田中市議は2009年の市議選で初当選し4期目。さいたま市内で記者会見し、「議員にふさわしくないと市内外に広められた精神的苦痛と心労は、私の議員活動を委縮させた。福祉向上の観点から市民の不利益になる」と訴えた。

 日高市は「訴状が届いていないのでコメントできない」としている。

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