埼玉新聞

 

男性転落、大けが…埼玉・川越で事故 しかし事故現場と別の場所を労基署に虚偽報告 容疑で業者ら書類送検

  • 労災事故を別の場所で起きたと虚偽 容疑の建設業者を書類送検

 川越労働基準監督署は20日、労働安全衛生法違反の疑いで、日高市の建設会社「建勝」と同社の30代男性代表取締役、50代の男性請負業者をさいたま地検に書類送検した。

 書類送検容疑は2020年6月5日、従業員が建勝の事務所兼資材置き場で転落して負傷したとする、虚偽の労働者死傷病報告を作成し、労基署に提出した疑い。

 川越労基署によると、同年5月27日、川越市の工場新築工事現場で、40代の男性従業員が作業中に1・4メートルの段差に転落し、腰を骨折する約4カ月のけがを負う事故が起きた。請負業者は代表取締役に、別の現場で事故が起きたことにするよう働き掛け、代表取締役は建勝の建物で脚立から転落して負傷したと報告していた。同労基署は2人の認否を明らかにしていない。

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