埼玉新聞

 

驚き!滅多に目撃されない幻のヘビ「シロマダラ」発見 埼玉の荒川河川敷、35センチの幼体 慌てて撮影

  • 荒川河川敷で発見された幻のヘビ「シロマダラ」(荒川上流河川事務所提供)

 絶滅危惧種ナミヘビ科の爬虫(はちゅう)類「シロマダラ」が桶川市と川島町の境の荒川河川敷で発見された。県内ではほとんど目撃されることのない「幻のヘビ」という。

 発見したのは荒川太郎衛門自然再生地協議会の協議員で県自然学習センターの指導員荒木三郎さん(72)。今月14日、草刈り作業を行っていたところ、荒川から流れ着いた木くいの下で冬眠しているところを見つけた。「驚きも驚き!調査してもなかなか発見できないシロマダラの初確認だったので、びっくりして、慌ててカメラで撮影した。シャッターを押すのも興奮した」と荒木さん。

 白と黒のまだら模様から名付けられたシロマダラ。今回発見されたのは35センチほどの幼体で、共に作業をしていた国交省荒川上流河川事務所の職員や協議員ら5人で観察後、逃げていったという。当日は気温約20度。元気に動き出し、自然の中に帰って行った。

 シロマダラは、低地帯から山地帯まで広く生息しているが、夜行性で個体数が減っているため目撃例は少ない。餌となるトカゲやカナヘビなどの爬虫類が減っていることや都市化の影響で生息状況が悪化していることから、県レッドデータブックで「絶滅危惧II類」に分類されている。

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