埼玉新聞

 

開店と同時、次々客が訪れるベーグル専門店「WAベーグル」 ボリュームあってモチモチ、贈呈品としても人気 店頭には季節商品含め12種、店長お薦めは

  • 店頭に並ぶベーグルを選ぶ来店客。バーガーやサンドは注文を受けてから作る

    店頭に並ぶベーグルを選ぶ来店客。バーガーやサンドは注文を受けてから作る=さいたま市南区神明の「WAベーグル」

  • 「管理栄養士目線でプロデュースしている」と話す店長の町田百恵さん

    「管理栄養士目線でプロデュースしている」と話す店長の町田百恵さん

  • 店頭に並ぶベーグルを選ぶ来店客。バーガーやサンドは注文を受けてから作る
  • 「管理栄養士目線でプロデュースしている」と話す店長の町田百恵さん

 「いらっしゃいませ」。土曜日の午前11時、さいたま市南区神明の米粉入りベーグル専門店「WAベーグル」には開店と同時に次々と客が訪れる。管理栄養士と栄養士が2012年に開業して12年。県産米粉を約35%使用した商品は「さいたま推奨土産品」にも選定され、贈呈品としても人気を集めている。

 店内は柔らかい色調で、おかず系やスイーツ系ベーグルのほか、焼き菓子も並ぶ。「ネットで見てベーグルのサンドイッチが珍しいと思った」と話すのは、東京都足立区から車で来た40代女性。近くに住む新田敦彦さん(38)は、昼食を求めに月1ペースで訪れる。

 店長で管理栄養士の町田百恵さんは、「米の消費が減ったといわれている。米粉の形で消費拡大を応援したいと思った」と話す。赤ちゃんからお年寄りまで食べられる同店のベーグルはずっしりとボリュームがあり、しっとりモチモチしている。通販商品も含めて現在は100種ほど。店頭には、季節商品を含めた約12種が並ぶ。

 メニューはスタッフ全員で考える。町田さんは「いろいろな視点でアイデアを出し合うことで、良い商品が生まれる」と言い、試行錯誤を繰り返し、商品化まで数年費やすこともあったと明かした。

 中には小学生と共同開発した商品も。同市立高砂小学校6年の内田佳穂さんも取り組んだ一人。母親と来店し、自身が携わったフレッシュベーグルバーガーを選び「町田さんとやりとりして作るのは楽しかった。またやってみたい」と声を弾ませた。

 「お薦めは三大栄養素が詰まったバーガー」と話す町田さんは「片手で手軽に食べられて、一つでバランスのよい食事になるようにと考えて作っている。忙しい人の食事がおろそかにならないようにサポートしたい」。ベーグル作りは天候に仕上がりが左右されるため、年間を通してのコントロールが必要。「大変な作業だが、お客さまの『おいしかった』の声に支えられている。これからも味はもちろん、栄養と安心を両立させたい」と、意欲を見せた。

 午前11時~午後4時(水~土曜)、火曜は午後2時まで。日・月曜、祝日定休。

 問い合わせは、同店(電話048・844・6313)へ。

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