手軽に暑さしのごう 女性だけでなく男性もどうぞ! 日傘普及、埼玉の百貨店3社がPR 恒例の大温度計も巡回で設置
厳しい夏の暑さを手軽にしのぐ日傘の普及を促そうと、県内発祥の百貨店3社合同による「あついぞ!八矢丸(ややまる)」の日傘隊が結成され22日、川越市新富町のまるひろ川越店でお披露目式が行われた。各店舗は日傘の品ぞろえを強化し、男性への利用を推奨していく。まるひろ川越店には同日、期間限定の大温度計も設置された。
「八矢丸日傘隊」は丸広百貨店(川越市)と八木橋(熊谷市)、矢尾百貨店(秩父市)が、持続可能な開発目標(SDGs)を進めるために共同で取り組む企画。丸広が八木橋と矢尾に呼びかけて実現した。
メンバーは6人で、三つの百貨店の社員2人ずつが参加する。それぞれが百貨店の法被を着用して、まるひろ川越店の前を通る商店街「クレモール」沿いに立ち、「あついぞ!八矢丸」と記載されたうちわを通行人らに配布。日傘を差しながら「八矢丸日傘隊です。日傘の利用を推奨しています」などとアピールし、通りを練り歩いた。
丸広の松本守弘本店営業企画部長は「埼玉は全国で1、2位を争う非常に暑い地域。八矢丸日傘隊で地域に暑さ対策をアピールしていく」と説明した。店舗内では女性用と共に、軽くコンパクトな男性向けの日傘を例年よりも多く取りそろえているという。
八木橋の担当者は、日傘について「夏が暑いといわれる中での提案だ。SDGsの取り組みへの一歩となる」。矢尾の担当者も「日常的に使ってほしい」と話した。
まるひろ川越店に設置された大温度計は八木橋で使われていた1基で、川越に近い鳩山で観測される午前11時と午後2時の気温を表示していく。大温度計には、まるひろ川越店の屋上にある「民部稲荷神社」のキツネをモチーフにしたオリジナルキャラクター「八矢丸」が、あしらわれている。
川越には6月2日まで置かれ同11日からは、秩父の矢尾百貨店に設置される。