埼玉新聞

 

説得大変だった…埼玉の郵便局員、決められた対応で通報 慌てた様子の女性「私の情報が詐欺グループに」

  • (右から)松崎直樹署長、金井史朗さん、浅川智彦飯能郵便局長(同署提供)

 振り込め詐欺を未然に防いだとして、飯能署は20日、和光郵便局の金井史朗さん(35)に感謝状を贈呈した。

 同署によると3月30日、金井さんが当時勤務していた飯能郵便局に80代の女性が訪れ、「警察から電話があり、私の情報が詐欺グループに漏れていると言われた」と申告。慌てた様子で通帳の確認を依頼されたことから、振り込め詐欺を疑い、ホットライン通報した。

 金井さんは「説得するのは大変だったが、『高齢者』や『慌てた様子』など局内で決められているホットラインの対応に沿って通報することができた」と話した。

 同署によると、管内で発生した特殊詐欺の認知件数は8件(4月20日現在)。被害額は約1900万円に上る。松崎直樹署長は「管内では、キャッシュカードをだまし取る手口以外にも還付金詐欺も発生している。不審な電話があった場合は警察に連絡してほしい」と呼び掛けている。

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