埼玉で男女別学の高校「共学化」論争、アンケート結果発表 高校選びのポイントは「通学の便利さ」を重視…「共学か、別学か」は優先度が低かった 14万1793人が回答 共学と別学、重視した中高生どちらが多かったか
2024/05/24/21:23
埼玉県教育委員会は23日、県立高校の特色化に向けて昨年12月から今年1月にかけて県内の中高生などを対象に行ったウェブアンケートの結果を発表した。高校選びの観点に関する質問に、「共学校であること」「別学校であること」の項目を設けていたが、いずれも中学生が「重視する」と回答した割合は、通学の便といったほかの項目と比較して低い傾向にあった。
アンケートは昨年12月19日~今年1月26日まで実施。高校選びの観点に加えて高校生活で身に付けたい力などを尋ねた。中高生のほか、小学5、6年生と保護者が対象で、回答者数は計14万1793人だった。
高校選びの観点については小学5、6年生を除いて質問。中高生ともに「通学の便利さ」を重視すると回答した割合が中学生59・6%、高校生49・0%で最も高かった。
一方、「共学校であること」を重視したのは中学生34・9%、高校生27・9%。「別学校であること」を重視したのは中学生14・9%、高校生16・6%だった。校風、設置学科、授業の難易度といった9項目中で、中学生が重視した割合は「別学」が最も低く、次いで「共学」が低い結果となった。
県教委ではこのアンケートとは別に、県立別学校の共学化の是非を問うアンケートを今月17日まで行い、現在集計を進めている。