埼玉新聞

 

埼玉で男女別学の高校「共学化」論争、アンケート結果発表 高校選びのポイントは「通学の便利さ」を重視…「共学か、別学か」は優先度が低かった 14万1793人が回答 共学と別学、重視した中高生どちらが多かったか

  • 共学化に関する他県調査などについての報告が行われた県教育委員会定例会=23日午前、県庁

    共学化に関する他県調査などについての報告が行われた県教育委員会定例会=23日午前、県庁

  • 共学化に関する他県調査などについての報告が行われた県教育委員会定例会=23日午前、県庁

 埼玉県教育委員会は23日、県立高校の特色化に向けて昨年12月から今年1月にかけて県内の中高生などを対象に行ったウェブアンケートの結果を発表した。高校選びの観点に関する質問に、「共学校であること」「別学校であること」の項目を設けていたが、いずれも中学生が「重視する」と回答した割合は、通学の便といったほかの項目と比較して低い傾向にあった。

 アンケートは昨年12月19日~今年1月26日まで実施。高校選びの観点に加えて高校生活で身に付けたい力などを尋ねた。中高生のほか、小学5、6年生と保護者が対象で、回答者数は計14万1793人だった。

 高校選びの観点については小学5、6年生を除いて質問。中高生ともに「通学の便利さ」を重視すると回答した割合が中学生59・6%、高校生49・0%で最も高かった。

 一方、「共学校であること」を重視したのは中学生34・9%、高校生27・9%。「別学校であること」を重視したのは中学生14・9%、高校生16・6%だった。校風、設置学科、授業の難易度といった9項目中で、中学生が重視した割合は「別学」が最も低く、次いで「共学」が低い結果となった。

 県教委ではこのアンケートとは別に、県立別学校の共学化の是非を問うアンケートを今月17日まで行い、現在集計を進めている。
 

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