埼玉新聞

 

セブン店員、客から「早く売って」と言われ…直感で通報、詐欺阻止 店員に称賛「素晴らしい」

  • 感謝状を受け取った山下実果さん(右)=21日午後、所沢署

  • 感謝状を受け取った矢ケ崎幸子さん(中央)=21日午後、所沢署

 詐欺被害を未然に防いだとして所沢署は21日、コンビニ2店の店員とオーナーに感謝状を贈呈した。感謝状を受け取ったのはファミリーマート日吉町店のアルバイト店員矢ケ崎幸子さん(49)とセブンイレブン東所沢駅前店のオーナー山下実果さん(66)の2人。

 同署によると2人はいずれも3月30日、来店した50~70代の男性が高額の電子マネーを購入しようとした際に「電子マネーでサイトの利用料金を払いたい」「ゲームを登録したので、電子マネーを買いたい」などと話したことから詐欺を疑い、警察へ通報するとともに相談するよう促し被害を未然に防いだ。

 矢ケ崎さんは「詐欺のパターンはニュースで知っていた。日頃からこのような時には声を掛けるようにしている」と話し、山下さんは「(男性から)『早く売ってほしい』と言われていたが、メモを見ながら電子マネーを購入しようとしていたので詐欺ではないかと直感した」と振り返っていた。

 同署の赤星誠署長は「お客に声掛けをする際の言葉選びも素晴らしかったのではないか。管内にこのようなお店があることは頼もしい」と話し、「電話でお金の話が出た際は詐欺を疑ってほしい」と呼び掛けていた。

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