ものすごく、むかついた…自転車あおり男、車の前に飛び出したい欲が勝った 注意した男性に投石、認める
2021/04/28/00:00
自転車で路上に飛び出して乗用車の通行を妨害するなどしたとして、道交法違反(あおり運転)と暴行の計5件の罪に問われた、桶川市寿、無職の男(33)の公判が27日、さいたま地裁(中桐圭一裁判官)で開かれ、男は追起訴内容を全て認めた。検察側は道交法違反罪について懲役10月、暴行罪について罰金20万円を求刑。弁護側は寛大な判決を求めて結審した。判決は5月17日。
検察側は論告で、人身事故の怖れがある男の運転について、「危険性が高く悪質。動機に酌量の余地はない」と指摘。以前に同様の事件で有罪判決を受けてからわずか1カ月での犯行に、「常習性は顕著で、再犯の可能性が高い」と述べた。
弁護側は、男が「ひょっこり男」などと報道されたことで、「全国に知られ、いら立ちを感じた。仕事も解雇されて社会的制裁を受けた」と説明。更生の意思を示し、親が監督することなどを考慮すべきとした。
男は被告人質問で、報道に「ものすごくむかついた」と吐露。犯行を繰り返した理由を聞かれ、「すっとする欲が勝った」と述べた。
起訴状などによると、男は昨年3~10月、桶川市などの路上で、後方や対向を走る車の前に自転車で飛び出す危険な運転をしたほか、2018年9月には自転車の運転を注意された男性に石を投げる暴行を加えたとされる。
男は昨年2月、同様の危険な運転をしたとして、暴行などの罪で執行猶予付きの有罪判決を受けていた。